里親になるためのガイドライン

本ガイドラインは、動物の福祉向上のための一般的な指針を示すものであり、個別の譲渡条件は保護主と里親希望者との協議により決定されるものとします。

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    住環境と安全管理について

    ■ ペット飼育可物件であること

    ペット不可の住宅(内緒での飼育)は絶対にお断りしています。

    トラブルによる転居や退去命令など、最終的に一番の被害を受けるのは動物たちです。
    集合住宅の場合は、必ず規約を確認し、許可された範囲内で飼育してください。

    ■ 脱走防止対策の徹底

    玄関や窓への脱走防止ゲートの設置など、その動物に合わせた物理的な対策をお願いしています。

    「うちは大丈夫」という過信が、取り返しのつかない事故を招きます。
    命を守るための必須条件としてご理解ください。

    ■ 自宅訪問の受け入れ

    動物が安全に暮らせる環境かどうかを確認するため、譲渡前に保護主がご自宅を訪問させていただきます。
    この訪問を受け入れていただくことが譲渡の条件となります。

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    家族の同意とライフスタイル

    ■ 家族全員の同意

    同居されるご家族全員の賛成が必要です。

    誰か一人でも反対している環境では、動物も家族も幸せにはなれません。
    ご自身の満足だけでなく、家族全員で迎え入れる準備を整えてください。

    ■ 留守番時間と孤独への配慮

    犬や猫は、長時間の孤独に耐えられる生き物ではありません。

    特に犬は群れで生きる習性があり、長時間の留守番は大きなストレスとなります。
    ご自身のライフスタイルが、その子のお世話や触れ合いの時間を十分に確保できるものか、今一度ご検討ください。

    ■ 毎日のケア(運動・ブラッシング)

    犬種に合わせた毎日の散歩や、長毛種のブラッシングなど、日々のケアは欠かせません。
    これらを「義務」ではなく「コミュニケーション」として楽しめる余裕が必要です。

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    健康管理と法的手続き

    ■ 生涯にわたる健康管理

    人間同様、動物も病気になり、歳をとれば介護が必要になります。

    「仕事が忙しいから看病できない」「自分が高齢で世話ができなくなった」という事態にならないよう、万が一の時のサポート体制も含めてご検討ください。

    ■ 法的手続きの遵守

    譲渡後は速やかに、法令に基づきマイクロチップの登録情報の変更手続きを行うとともに、犬の場合は狂犬病予防法に基づく登録および毎年1回の狂犬病予防接種を実施してください。

    なお、これらの手続きにかかる費用(犬の登録(鑑札の交付)、狂犬病予防注射、マイクロチップの登録情報の変更)は、保護主にお支払いいただく譲渡費用には含まれません。譲渡後に里親ご自身でお手続きのうえ、ご負担をお願いいたします。

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    費用の負担について

    ■ 譲渡時にお支払いいただく費用

    保護主が里親希望者に請求できるのは、実際にかかった費用(実費)に限られます。動物の対価(生体価格)を含めることはできません。請求できるのは次の3つです。

    • 医療費:動物病院が発行した領収書などで支出が確認できる費用です。獣医師の指示による療法食、マイクロチップの装着にかかった費用を含みます
    • 消耗品費:その子の飼養に使ったフード・猫砂・ペットシーツなどの費用で、領収書などで金額が確認できるものです
    • 交通費:引き渡しのための輸送にかかった費用です。あらかじめ双方で合意した経路・手段の実費に限ります

    医療費と消耗品費の合計には上限があり、そのうち消耗品費には内枠が定められています。

    • ・猫:合計38,000円まで(うち消耗品費は5,000円まで)
    • ・犬:合計50,000円まで(うち消耗品費は8,000円まで)

    内枠の範囲であれば医療費を厚くすることはできますが、消耗品費が内枠を超えることはできません。

    請求できる例(猫の場合)

    • ・医療費33,000円 + 消耗品費5,000円 = 38,000円
    • ・医療費38,000円 + 消耗品費0円 = 38,000円(消耗品費を使わず全額医療費でも可)
    • ・医療費20,000円 + 消耗品費3,000円 = 23,000円(実費が少なければその額まで)

    請求できない例(猫の場合)

    • ・医療費10,000円 + 消耗品費28,000円 = 38,000円(総額は上限内だが、消耗品費が5,000円を超えている)
    • ・医療費36,000円 + 消耗品費5,000円 = 41,000円(総額が上限を超えている)

    請求できる例(犬の場合)

    • ・医療費42,000円 + 消耗品費8,000円 = 50,000円
    • ・医療費50,000円 + 消耗品費0円 = 50,000円(消耗品費を使わず全額医療費でも可)
    • ・医療費25,000円 + 消耗品費5,000円 = 30,000円(実費が少なければその額まで)

    請求できない例(犬の場合)

    • ・医療費10,000円 + 消耗品費28,000円 = 38,000円(総額は上限内だが、消耗品費が8,000円を超えている)
    • ・医療費47,000円 + 消耗品費8,000円 = 55,000円(総額が上限を超えている)

    このほか、次の点が定められています。

    • ・消耗品費の対象は、保護を開始した日から、トライアル飼育を始める前日までにかかった分です。トライアル飼育期間中のフード・トイレ砂などの消耗品や医療費は、原則として里親希望者の負担となります(トライアル飼育合意書のとおり)
    • ・複数の子で共用する消耗品は、その子の分として合理的に算出した額のみ請求できます。1日あたりいくら、1匹あたりいくらといった定額での請求はできません
    • ・自治体などから助成金・補助金や現物の寄付を受けている場合は、その分を差し引いて請求することになっています
    • ・保護主には、請求を予定する費目と概算額を募集ページに記載し、領収書などを保管して求めに応じて提示する義務があります。ご不明な点は遠慮なくご確認ください

    ■ 医療費と保険

    動物の医療費は全額自己負担であり、高額になるケースも珍しくありません。
    (例:骨折の手術で数十万円、慢性疾患で毎月の通院費など)

    万が一の事態に備え、医療費の積み立てを推奨しています。

    ■ 日常の飼育費用

    フード代、トイレ用品、トリミング代(長毛種の場合)、旅行時のペットホテル代など、毎月の固定費がかかります。

    経済的な不安がないか、同種のペットを飼育している知人に話を聞くなど、事前のシミュレーションをお勧めします。

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    譲渡の流れと信頼関係

    ■ トライアル期間の報告

    トライアルは「相性確認」だけでなく「信頼関係の構築期間」でもあります。
    期間中は、写真付きでの近況報告をお願いいたします。

    ■ 譲渡後のアフターフォロー

    正式譲渡後も、定められたタイミング(1週間後、1ヶ月後など)で元気な姿をご報告ください。
    私たちは「渡して終わり」ではなく、里親と一緒にその子の幸せを見守りたいと考えています。

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